ごあいさつ

群馬県高崎市倉渕町(旧、倉渕村)で西洋野菜を栽培しています。

日本の野菜は味が薄い・・・。よく料理人さんが口にする言葉です。たしかに、フランス、イタリア料理と日本の一般野菜はかならずしも相性のいいものではありません。というのも、たとえはじめはヨーロッパから導入された野菜であっても、長い年月をかけて大多数の日本人の日常的な食生活にあうよう品種改良がかさねられてきたからです。土壌、気候、風土のちがいはたしかにありますが、そもそも品種がちがうのです。おなじニンジンやタマネギでも品種がちがえば味はまったくといっていいほどちがうことがあります。

まきもの屋が目指しているのは、ヨーロッパでごくあたりまえの野菜を現地と同等かそれ以上の品質でご提供することです。けっして「珍しい野菜」や「面白い野菜」ではありません。プロフェッショナルの知識と技術、創意とセンスで素晴らしい料理となって、それをお客さまがお召しあがりになる。食べ手の「おいしい」というひとこと、思わずこぼれる笑み。ささやかだけど果てのない目標です。

そのために、フランス語、イタリア語の原書で栽培資料にあたり、日本の気候などさまざまな条件に適応させる方法をかんがえ、どんなものがよりフランス料理、イタリア料理と親和性があるのかを知るためにLe Ricette Regionali Italianeやカレーム、デュボワ、エスコフィエといった料理書の古典を繙くと同時に、最新の情報をキャッチアップするために専門的な雑誌を読んで日々研究をかさねています。

ところで、「まきもの屋」というおかしな屋号は、農家としての出発点が、レタス、キャベツ、白菜といった結球野菜中心だったことからつけました。結球野菜=葉が巻く=「まきもの」、というわけです。西洋野菜の栽培にウエイトをおくようになって、結球野菜の比率は減ってしまいましたが、屋号として気にいっているの でそのままにしています。

これまで露地栽培中心でしたが、2010年から雨よけハウス(1,800㎡)での栽培に移行しました。ごく小規模で少量多品目栽培をおこなっています。 (年間約50品目)

現在のおもな出荷先は築地市場ですが、今後はレストラン様むけの産直販売にも力を入れていく予定です。くわしくはお問いあわせください。

まきもの屋