Pomodori secchi
このところ、家人がせっせとドライトマトづくりにいそしんでいる。天日干しが理想なのだろうけれど、とてもじゃないが無理なので、低温のオーヴンで乾燥させている。写真はまだ「セミドライ」の状態である。さらに乾燥させて、念のために冷凍かオイル漬けで保存することになる。品種は"Principe Borghese"。いわゆる「ミニトマト」と「中玉」のあいだくらいの大きさで、比較的水分がすくなく、旨み成分がおおいこと、カットしたときに房室がふさがらないような切りかたができることから、ドライトマト用として知られた品種だ。
これが、滅法うまい。先日、乾燥中のを3分の1くらいつまみ喰いして、家人に叱られたくらいである。これだけでも酒のつまみにもってこいなのだ。もちろん、料理にするためにせっせと乾燥させているわけで、こういう小ぶりのは"acqua pazza"などにつかう。
おなじ品種のトマトでも、煮つめてペーストにしたものと、ドライにしたものとでは旨味の濃さがちがう。ドライのほうが濃い。乾燥品というのはシイタケでもなんでもそうだが、ナマのときとはまたべつの味わいになるのである。手前味噌になるが、いわゆる「ミニトマト」なんかを乾燥させたのとちがって、ほんらいドライ用である品種をつかっているから、ひと味どころか二味くらいちがうのである。そんなことを考えながら、やっぱりつまみ喰いしてしまうのである。




