Archive for September 2008

Épinard "Bloomsdale"の種まき

ホウレンソウの種まきである。倉渕はホウレンソウの「農水省指定産地」なのだが、まきもの屋ではあんまりつくらない野菜である。たいした理由はないが、春と秋に露地ですこしだけ蒔くことにしている。わずかな面積なので播種機はつかわない。

品種は"Bloomsdale"と、「日本ほうれんそう」である。"Bloomsdale"はアメリカ系で、葉にちぢれがはいる。ヨーロッパ系だと、"Viroflay"とか"Géant d'hiver"あたりが伝統品種では有名である。フランスなどでは、大株にして、葉だけをクタクタになるまでゆでてつかう。つまり、葉柄は食べない。マルシェなんかでも、葉先だけで売っていたりする。日本では葉柄の部分まで株ごと食用にするので、若どりである。もっとも、業務用、加工用のホウレンソウは大株ということになっていて、スーパーや八百屋で売っているものとくらべるとかなり大きい。

「日本ほうれんそう」は剣葉のヤツである。なんだかんだでいちばんおいしいような気がする。ちなみに、一般に栽培されているホウレンソウは東洋系と西洋系の交配種がほとんどである。

ホウレンソウのアクは蓚酸といって、結石の原因になる。だから、あんまり常食するものではない。とくに冬場の露地栽培のものはアクがつよい。ゆでてからしっかりとアクぬきをしなくてはいけない。もっとも、多少のアクも味のうちなのでむずかしいところである。

RSS

アクセスログをみていたら、どうもRSSが機能していないことに気づいた。自分ではRSSはつかわないし、だいたい自分のサイトをRSSで見ようと思ったことすらないので、不覚であった。ページ下部にRSS2へのリンクがあり、それとは別に、FirefoxなんかではアドレスバーにもRSS2へのボタンがあらわれる。どちらもおかしかったので、急遽修正した。RSSで見ようと思ってクリックしたかたは、エラーがでて不快な思いをしたことであろう。深くお詫びする次第である。

なにしろパソコンにかんしては素人の手作りサイトである。トラックバック機能もつけてはあるが、ただしく動作しているか検証できていなかったりする。ついでにいうと、Firefoxではサイドバーの記事一覧の表示が崩れていることにも気づいているのだが、IE6では正常に表示されているから、そのままにしてある。FirefoxにあわせるとIE6での表示がおかしくなるからである。さすがに両方に最適化するだけのCSSの知識と技術はないのである。それから、IE7は持っていないので、検証さえできていない。IE6をつかっているひとのほうが多いみたいだからそのままにしてあったのだが、さいきんはIE7のひともちらほらいるみたいだ。表示がおかしいようであれば、コメント等でご指摘いただけるとありがたい。

スノーリーキ

営利栽培につかえるほぼ唯一の国内品種である。現在は種子が在庫切れで入手できない。もっとも、国内のリーキ栽培は春蒔きばかりだから、 秋に売りきれているのは当然である。が、来年用の入荷の見通しがないなどというはなしも耳にはいってきた。

この会社、以前あつかっていたフランスのVilmorinの種子も2008年から販売をやめてしまった。だいたい、Vilmorinの子会社なのにどうして? 文句を言う筋合いではないが、西洋野菜生産者としてはなんとも困ったものである。

トマトの種とり

前回にひきつづき、家人のトマト仕事である。こんかい種とりをしたのは、"Principe Borghese indeterminato"。"Principe Borghese"じたいはそんなにめずらしい品種ではないのだが、多くは"determinato"つまり「芯どまり」するタイプである。"Indeterminato"もまったくないわけではないが、ある程度まとまった量の種を手にいれようとすると、ちょっとむずかしいようである。それならば自家採種したほうがいいということになる。

"Indeterminato"のほうが栽培管理がしやすいということもあるのだが、なにより今栽培しているものは形質がとてもよいので、ぜひともこの血統をのこしておきたいのである。

こういう種とりができるのは、基本的にはいわゆる伝統品種だけである。いま日本で一般的なトマトというのはたいていはF1という交配種で、種とりをすると翌年はぜんぜんちがう形質のものになったりする。それはそれでおもしろいということもあるが、「こういう品種がほしい」というばあいにはむかない。それから、固定種であっても、PVP(種苗法にもとづく登録品種)はダメである。著作権とおなじように、品種の「育成者権」というのがあって、それはまもらなければならない。これにかんしては国際条約があって、外国の品種であってもおなじである。

ドライあるいはセミドライにした"Principe Borghese"はじつに美味である。ちょっと手間だが、湯むきをしてトマトソースにしてもおいしい。あるいは、皮を気にしなければ、ふたつに割ってソースにしてもいいだろう。とても愛着のある品種なので、プロの料理人のかたがたに是非ためしていただきたいと思っている。9月中はまだまだたくさん獲れる見込みなので、お問いあわせください。