黒いまきもの屋と白いまきもの屋
このサイトの、BLOGとそれ以外のページでは意識的に文体を変えているのだが、どうもまったくべつのキャラクターになってしまったようだ。家人がいうには、黒いまきもの屋と白いまきもの屋がいるらしい。むかしのUSのアニメみたいだが、なにも「黒い」なんて…たしかにBLOGではけっこう毒舌だし辛辣なことも書くけれど、そこまで言われなくてもいいような気が…いや、知人にも、普段のまきもの屋からはこんなBLOGを書くとは想像もつかないと言われたことがあるし…でもべつに「腹黒い」わけじゃないからいいか。
BLOG以外のページはいわゆる「営業用」だから、ポイントをしぼって、わかりやすく、しかも「営業」口調の文体にしている。いっぽうで、BLOGはじぶんの書きたいことを書いているわけで、まきもの屋の性格からしてどうも理屈っぽくなりやすいから、文体もそれなりに硬くなる。それでも話しことばをつかってみたりと、まったく考えていないわけじゃないんだが、ちょっと専門性の高いテーマになると、論文書きだったころのクセがでてきてしまうようだ。
かんけいないが、いわゆるアブラハムの宗教でいうところの悪魔はもともとは他宗教の神であったりするらしい。サタン=ルシファーはもともと全天使長だったが神に叛逆して堕天使となったとされている。『創世記』では、天から降りてきた天使たちが人間の娘の魅力にひかれ、ネフィリム(巨人)を生ませたというはなしがでている。ネフィリムは「ノアの箱舟」の洪水で全滅する。あるいは「受胎告知」で有名な大天使ガブリエルなんかは絵画なんかでは立派な翼をしょった美青年であることが多い。天使がお菓子屋やマヨネーズ屋のキャラクタにもちいられているような子供のイメージになったのは17世紀以降だったりする。ローマ神話のクピド(=キューピッド)からの借用だそうだ。いまはこっちのほうが主流だが、子供の頭と翼だけが宙に浮いているような天使の絵もけっこうあった記憶がある。
悪魔といえばやっぱり『ファウスト』にでてくるメフィストフェレスだろうか。ゲーテの戯曲が有名だが、もとは民間伝承で、イングランドのクリストファー・マーロウが16世紀にこれをもとに The Tragical History of Doctor Faustus を書いているように、いろいろな文学作品の主題としてもちいられたもので、ゲーテの『ファウスト』もそのなかのひとつということになる。ゲーテのメフィストフェレスは、個人的な印象にすぎないが、イタリア喜劇の道化、ブリゲッラやアルレッキーノのようなイメージがどことなくあってけっこう面白い。
ところで、トウガラシに"ciliegia piccante"というちいさな丸い品種がある。別名"bacio di Satana"(サタンのキス)という。来シーズンは挑戦してみようと考えている。乾燥ではなく主にフレッシュで用いるらしい。カイネンヌほど辛くはないということだが、どうだろう。サタン=誘惑者だから、どんなに魅力的なんだろうかといまから楽しみである。これ自体は完熟は赤色だが、US系の品種で黄色もあるから、赤、黄、緑の"multicolore"も可能である。ビエトラ(ブレット)といい、ビーツといい、よくよく"multicolore"が好きなように思われるかもしれないが、本人としてはいたって真面目に「商品開発」をおこなっているつもりである。





