ミニ・フヌイユ mini fenouil / ミニ・フェンネル mini fennel

冬だ、寒い、寒いとさんざっぱら書いてきて、なんにも出荷してないと思われちゃっているかもしれないので、ちょっとご宣伝。築地に出荷中の野菜のページをご覧いただけばおわかりのとおり、種類こそ少ないけどちゃんと出荷しております。

で、種類が少ないから必然的に、ただいまのオススメはミニ・フェンネル。フランス産のものが「ミニ・フヌイユ」の名で流通しているから、そっちにあわせたほうがよかったかもしれないと今頃になって商品名についてはちょっと後悔している。もっとも、市場というか流通では「ミニフェン」と呼ばれているから、どっちでもいいのである。

いわゆるフローレンス・フェンネルを細長く仕立てて、やや若どりしたものである。そのままお皿に載せていただけるのがポイント。味については、フルサイズのフェンネルはかなり強い香りと風味だが、ミニのほうはマイルドなのが特徴。

日本ではフェンネルの香りはあんまり強いとよろしくないというのか、マイルドなほうが好まれるようである。たしかに、アニス系の香りってのはむずかしいのかもしれない。

個人的には思いっきり香りのつよいのをバリバリ齧るのが好きなんだけど、世間的には少数派かもしれない。

というわけで、あえてマイルドで甘く優しい香りのミニ・フェンネルである。もちろんハウス栽培なんだが、温度管理がうまくいったのか、冬作としては思いのほか柔く仕上がっているので、食べやすいと思う。まったく加熱しないで生のままでもOKだろう。火入れをする場合は、色を損わないようにごく軽くエチュヴェするなりグリエすればいいだろう。あるいはいま流行の「低温減圧調理」なんかすごくいいはず(機械をもっていないからあくまでも「予測」だけど)。さもなければフュメといっしょに真空にかけて50℃で湯煎とか…。

とにかく魚介類と相性がいい野菜だから、魚介のサラダ仕立てとか、あるいは魚料理のつけあわせとか、いろいろにご使用いただけると思う。よく熟成させた牛肉とも合うので、そちらもぜひお試しいただきたい。

ちなみに、ふつうのフローレンス・フェンネルは株元が「まる」っとしているのが正しい形状。「肥大茎部」という。フランス語だと"bulbe"、イタリア語は"grumolo"。ミニのほうはワザと細長くなるようにつくってある。ようは「仕立て」の問題なんだけど、こういうのも技術のうちである。

種はもちろんフェンネル・シードなわけで、種まきにしろ出荷作業にしろ、ほのかないい香りにつつまれて、ちょっとシアワセな野菜である。上手に調理していただいた新鮮なミニ・フェンネルはきっと、召しあがるひとをちょっとシアワセにしてくれるんじゃないかと期待している。

これまでごくごく少量の出荷で、皆様にはご迷惑をおかけしてしまったので、この冬は「足りなくない」けど多すぎない量を作付けしてある。バンケット対応可能な程度ですな。 築地の「こだわりコーナー」経由でのオーダーをお待ちしております。周年栽培を目標にしているので、ぜひ末永くご利用ください。


Posted by makimonoya on 26 December, 2009

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