やっぱりワインは大事だ
今日の夕食。もらいもののリエット、チーズ屋さんに予約して熟成させてもらったCamenbert AOC、Queso Cabralesというスペインのブルーチーズ、パン。ワインはLa Chapelle de Calon。
じつは昨日、ワイン以外まったくおなじ組みあわせでちょっと味見したのである。昨日のワインは安い、Vin de Pay d'Oc。いつもそんなにいいワインなんか飲めないので、たいていはこんなものである。もっとも、奮発しても、Calon Ségurのセカンドというところが お里も知れようというものだろう。だいたい、この数年、Calon Ségurは不当に高値になっているような気がする。それもこれもラヴェル(étiquette)のハートマークのせいじゃないか。あのハートは、セギュール侯つまり領主さんが、我がこころはカロンの畑 にある、といったという故事にちなんだものだ。ようするに、この領主さんは、カロンの畑からはとてもおいしいワインができるから、じぶんの領地のなかでいちばん気にいっている、といっただけのことなのだ。だから、日本のヴァレンタインとかホワイトデーなんかとはまったく関係はない。
白状すると、まきもの屋としてはちょっといいボルドー、それもSaint-Estèpheとなると、Calon Ségurのセカンドしか選択肢にないのである。ほかは知らないのである。そもそもブルゴーニュやシノン、Châteauneuf du Papeあたりのほうが好みだ。カロンについていえば、本家のほうがは典雅なかんじで、香りがひらくのにも時間がかかるのだが。もっとも、本家とセカンドのちがいを云々するほど舌が肥えているわけではないので、贅沢をいってもたんなる成金趣味になりかねない。いつもカネのないまきもの屋としては、成金趣味だけはいただけない。
とはいえ、やっぱり、昨日とまったくおなじ食べものなのに、ワインがちがうだけで、こんなにも味がちがってくるのか。こういう体験は数えきれないほどしたけれど、あらためて実感する。おいしいものって幸せになるでしょう。まさにそれ。アルコールのダメなひととか嫌いなひとが気の毒になってくる。それくらい、食事をするうえでワインというのは大事である。




