フィノッキオの種子
お世話になっているタネ屋さんから試作用にいただいた、トキタ種苗さんの「フィノッキオ」の種子です。まだ「予告」の段階らしく、袋のウラに非売品と表示してありますね。せっかくなのでさらさせていただきます。以下、ちょっとキツいことも申しあげますが、誹謗中傷等の意図はまったくございませんので、関係各位におかれては、怒らないでくださいね。
ネット上にある写真や、種袋の生育日数の表示等から、もとになった品種は"Ch..."あたりじゃないかと推測していますがいかがでしょう? "M..."とか"N..."の系統とはちょっと見ためもちがいますから、そのなかから早生性のあるものを選抜したというのもちょっと考えにくいんで。
推測が正しいかどうかはまったく別として、おなじ生育日数の品種を試したことがあるんで、その経験を申しあげますね。まきもの屋が試した品種についていえば、家庭菜園用としてはいいでしょう。でもプロ向けとしてはイマイチでした。輸入モノとおなじくらいのボリュームにしようとすると「割れ」がでます。というか、そもそもそんなボリューム感は期待できません。それに、収穫適期がかなりシビアで耐寒性も晩生品種とくらべれば劣りますから、そのあたりも問題になるでしょうね。
いえ、今回いただいた品種はまだ蒔いてもいないからわかりません(推測どおりならおなじ系統ということになりますけど)。おなじ生育日数のイタリアでとてーもポピュラーな品種を栽培した感想なんです。
現状では、フェンネルの需給はわりと飽和状態にちかいらしいんで、早生品種で青果のマーケットに投入しても、ただ「価格破壊」をして終っちゃう可能性もありますね。試作用の種子をいただいておいてこんなことを申しあげるのもナンですが、生産者を煽るのはもうちょっと待ったほうがよろしいかと。青果のばあいは輸入をリプレイスするだけの品質を狙えないとなかなかキビしいと思いますね。
とはいえ、国内の種苗会社から、ちゃんとした肥大茎部ができる品種が手にはいるようになるというのはまことに慶賀すべきことです。これまで、ヒドいもんでしたから。
上で申しあげたように、早生系は家庭菜園用としてはとてもいいと思いますので、ここはひとつ晩生品種で耐寒性のつよいものをプロ用としてぜひぜひ育種なさっていただきたいものです。
N.B. 直接ブリーダーさんにお尋ねする機会がありましたが、もとになった品種は"Ch..."じゃないそうです。思いっきり予想がハズレました。




