フィノッキオ・ベイビー? (またまた語学ネタ注意)

すみませんねぇ。なにぶん端境期でして、築地への出荷も一時お休みさせていただいているくらいで、現場のハナシはなかなかネタがないんですよ。で、困ったときの語学ネタなんですよね。

ウチの築地に出荷している商品は、シールや販促チラシにフランス語とイタリア語の表記を書くことにしております。なにもカッコつけてるわけじゃございません。お使いくださるレストランさんで料理名をフランス語あるいはイタリア語でお書きになられるときに、あったほうが便利かな? と考えてのことです。パッケージのシールなんてイチイチご覧にならないとは思うんですが…。

ミニ・フェンネルのフランス語表記は"mini fenouil"にすんなり決まりました。輸入モノの商品名が"Mini-fenouil"ですから。なんとなくトレデュニオン"-"をつけていないんですけど、なくてもべつに間違いじゃありません。

イタリア語で迷ったんですよ。"finocchietta"、"finocchio piccolo"さらには"finocchio baby"まであるんです。で、"finocchio piccolo"を採用しているんです。が、Clause Italiaがミニ仕立用の品種をだすというニュースがありまして、そこでは"finocchio baby"の表記なんです。

うーん、正直なところ迷っています。だって"baby"なんですから。モロに英語です。

イタリア語はフランス語とくらべると、英語をそのまま受けいれちゃう傾向があるようでして、有名どころだと"computer"(コンプータ)、UFO(ウフォ)なんかそうです。フランス語だと"ordinateur"(オルディナトゥール) "OVNI"(オヴニ)ですよね。あるいは、イタリアの列車で"InterCity"ってありますよね。コレはヨーロッパ各国共通の呼称ですけど、フランスのSNCF(国鉄)は"Intercités"としているみたいです(1)

イタリア語では小さいものを表わすのに"-ino"とか"-etto"のような"diminutivo"(ディミヌティーヴォ=縮小辞)を単語のうしろにつけるという、伝統的というか、いかにもイタリア語らしい方法があります。"telefono"(テレーフォノ=電話)にたいしてケータイは"telefonino"(テレフォニーノ)のように(2)。ちなみにフランス語だとケータイは"téléphone portable"(テレフォヌ・ポルターブル)ですね。 なんか"telefonino"のほうがかわいくっていいような…。この"diminutivo"って、かわいいもの、「○○ちゃん」みたいなニュアンスがあるんです。ミッキーマウスは"Topolino"(トポリーノ)と言いますけど、もちろんこれは"topo"(トーポ=ネズミ)が語源ですね。ついでですけど、フランスだと"Mickey"のまんまです。でも発音は「ミケ」でしたね(いまはどうか知りませんが)。

この縮小辞、とってもイタリア語らしくていいんですけど、外国人が使いこなすのはちょっと難しいんですよね。だから不用意に単語を合成するわけにはいきません。ちゃんと用例を確認しとかなきゃ不安で夜も眠れません。

なので、"finocchietta"なんかいいかなって思ったんですが、根元が肥大しないタイプのフェンネルを"finocchietto"と呼びますので、あんまりよろしくないんですよ。で、意味が確実に伝わるということで"finocchio piccolo"をいまのところつかっているんです。

イマドキのイタリア語としてはやっぱり"finocchio baby"なんでしょうね。 ネット検索すると"carota baby", "melanzana baby", "bietola baby"なんてのもでてきます。

ついでですけど「ミニ野菜」のことを"mini-ortaggi"(ミニ=オルタッジ)と言いますので、"mini-finocchio"もアリのハズなんです。このサイトでも初期はそう表記していました。

さらについでに、イタリアの"finocchio baby"、上でリンクを貼ったニュースによると100〜150gだそうなので意外とデカいですね。

  • 注1) いえ、かならずしもフランス語がものすごく意固地なわけじゃございませんで、「在庫あり」を"en stock"なんて表現しています。
  • 注2) "telefono cellulare"あるいはたんに"cellulare"ともいいます。というかコチラのほうが正式みたいですけど。
« Prev item - Next item »
-------------------

Trackbacks

このエントリにトラックバックはありません
トラックバックは承認制とさせていただいております。このトラックバックURLを使ってこの記事にトラックバックを送ることができます。リンクを右クリックして「URLをコピー」してお使いください。

Comments

No comments yet. You can be the first!

Leave comment