自然食(笑

いまどきは、食べ放題のビュッフェ形式の「自然食レストラン」なるものがあるらしい。まきもの屋は、かねてから、「自然食」ということばの意味がどうにもきちんと理解できずにいるが、巷ではこういうものがブームなのだろう。

ほんとうに素朴な疑問である。植物にかんしていうなら、自然にあるもの、つまり野生のものは、アクがつよかったり、かならずしもおいしくなかったりするんじゃないか。春は山菜、野草がたくさんでてくる。フキノトウ、タラの芽、ワラビ、ゼンマイ、コゴミ、ノカンゾウ、ツクシ、ノビルetc...どれもけっこうアクがつよかったりするじゃないか。アクは抜けばいいのだが、さて、どうやって調理、味つけするのだろう。じっさいのところ、「自然食」というのはそういうものじゃないらしい。野菜であれば、有機JASとか特別栽培のものをつかった食事ということらしい。ふーん、「自然」は「シゼン」とは読まずに、仏教用語かなんかでいうところの「ジネン」と読むべきかね。それにしたって、やっぱり論理破綻があるような気がするけど。ともかくも、思いっきり食べやすくした「マクロビオティック」みたいなものなんだろう。

まきもの屋はマクロビオティックじたいは否定しない。玄米菜食にもおいしいものはたくさんあるからだ。ただ、それと「食べ放題」というのはいかにもミスマッチだ。なんだか、山盛りのフライドポテトとダイエットコークを2Lくらい飲み喰いして、「ポテトは野菜だし、ダイエットコークだから太らないし、とってもヘルシー」みたいなことを言うのににている気がする。

世のひとびとは、「有機JAS」マークのついた食品の9割以上が輸入品であることはご存知なのだろうか。有機JASを冠した輸入品のおおくが、どこの国からのものかは言うまでもないだろう。そういう現実があるのだ。

「今日のランチは自然食だからとってもヘルシー(はあと)」みたいな感じだろうか。なんともおぞましいものである。

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