そんなわけで、ファーヴェの写真でございます

生食でおいしいのは、写真の下のほうふたつである。もっと若どりの小さいヤツでいいくらいである。いちばん上のはもうダメ。豆の皮がしっかりしちゃったら、加熱調理するにかぎる。比較対象が手しかないから、大きさじゃわかりにくいかもしれないが、実物でいうと、サヤを割ってみて、皮の白がまさっていたらアウトと思ったほうがいいだろう。

ちなみに、大きくなったのを茹でるとこんな感じ。ひとつだけ皮をむいてみたが、おわかりいただけるだろうか。透き通るような(比喩ですよ、ほんとうに透き通るわけじゃない)、鮮かな緑色である。日本のソラマメみたいな「ホクホク」とは対極。なめらかな口あたりである。これだって日本で一般的に流通しているソラマメとくらべたらかなり若どりである。

ファーヴェ=生で食べるソラマメというのは、たしかに有名だし、インパクトもあっていいんだが、「料理の素材」として考えたときは、やっぱりある程度は大きくなったものを加熱調理したほうがたのしい。なにしろたくさん食べられる。生食だと、それこそ1サヤをペコリーノあたりといっしょに食べて、もう満足というかんじである。経済的でいいんだが、生産者としては、たくさん、おいしく召しあがってもらいたいと思う。そのほうが料理人さんもウデの揮い甲斐があるってもんでしょう? それに、これだって日本のソラマメとはかなり違うおいしさなんだし。

「おはぐろ」ができちゃったら、もう完全にとり遅れ。こうなったら油で揚げるにかぎる。これはこれでとってもおいしい。もっとも、たんなる「お多福豆」になっちゃいますな。

ところで、イタリア系のソラマメは日本では「ファーヴェ」と複数形でよばれることが多い。まきもの屋は「ファーヴァ」と単数形で呼ぶのがクセになっている。いや、たいした問題ではない。食べ物としてみたとき、イタリア語は、フランス語のような「物質名詞」の概念がないから、けっこう複数形を多用するのである。品種カタログとか栽培資料だと、集合名詞的なイメージだろうか、単数形がけっこう用いられているので、こっちのほうがなじんでいるだけである。だから、ついつい「ファーヴァ」と言ったり書いたりしているが、商品名としては「ファーヴェ」のほうがいいのだろう。べつに「こだわっている」わけじゃない。

じゃあ、「チポロット」はどうなのか? とおたずねになる向きもあるかもしれない。べつに「チポロッティ」でいいのである。ただ、商品として白と赤を企画した時点で、チポロッティ(ビアンキ)(ロッシ)といってもあんまりよろしくないなぁ、「ビアンコ」「ロッソ」だとけっこうな数のひとがカタカナのままでもわかってくれるんじゃないだろうか、という考えがあったにすぎない。


Posted by makimonoya on 18 June, 2009

« Prev itemNext item »

Comments


No comments yet. You can be the first!

Leave comment