ロワールの夏は蒸すけど涼しい

注文したシノンの赤 Domaine des Clos Godeaux が届き、早速カレ・ダニョーとあわせてみる。巷では「ピーマン臭い」だのとさんざんな言われようだが、カベルネ・フランはなかなかおもしろいセパージュだと思う。もっとも、他に好きなセパージュを挙げるなら、グルナシュとタナが筆頭なんだから、けっこうマイナー趣味かもしれない。

で、ひさしぶりにシノンの赤を飲みながら、家人と10年ちかく前にロワールを旅行したときの話でちょっと盛りあがる。

「シノンの街にワイン資料館があったねぇ。たしか有料で、ちっとも面白くなかった」

「あのときはラブレー記念館(ラブレーの生家)まで歩いて行ったど、とんでもなく遠かった。いまなら迷わずレンタカーだね」

「それにしてもロワールの夏は蒸したよね」

「そうそう、でもそんなに暑いわけじゃないから、倉渕とあんまり変らない」

「いや、ぐずぐず雨がつづいたり霧がまいたりしないから、あっちのほうがよっぽど快適」

「そうだね、なだらかな丘陵だから景色もいいし、こんな山の中とくらべちゃ悪いか」

なにしろフランスでもっともフランス語らしいフランス語を話す地域である。発音なんか教科書の録音テープ(古いな…)そのもの。アカデミックなフランス語を勉強したものとしては快適このうえない。しかもラブレー、バルザックを輩出した「文芸大食」の地である。もと文学研究者で喰いしんぼうのまきもの屋としては、楽しくないわけがない。

家人はラブレー記念館へ行く途中にあったメロンの直売所がいまだに気になるらしく、次に行くときは絶対に買う、と息まいている。当然ながら夏限定だから、まきもの屋が農業をしているかぎりは不可能である。残念でした。

このエントリのタイトル? むかーしの歌で「日本の夏は蒸すけど涼しい」という歌詞があったのを思いだして、またまたオヤジギャクである。ちょっと世代がちがうとわかんないだろうな…。って言うか、そんなにヒットしなかったか。なんて書くとまずいかな…。


Posted by makimonoya on 05 August, 2009

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