ブカティーニ・アッラ・プッタネスカ (コン・スペル・マルツァーノ)

焼きうどんじゃございません。バリッラのブカティーニです。たまには奮発することもあるんですよ(笑。これだから写真がヘタなのはイヤですね…。まぁ、それはともかく、本日の主役はスーパー・マルツァーノ。いわゆるサン・マルツァーノの改良種で、けっこうお気にいりなんです。

スパゲッティ・アル・ポモドーロもいいんだけど、なんとなくちょっと複雑な味のほうがいいかな、というわけで、せっかくブカティーニも買ってあったことだし、今日はこっちを採用。というか、個人的には、スパゲッティ・アル・ポモドーロだったらプリンチペ・ボルゲーゼをつかう方が好みかな、手間はかかるんだけど。

よく「フレッシュトマトの…」とか「フルーツトマトの…」ってパスタにかぎらずあるみたいですけど、あれってどうなんでしょ? トマトは品種間差がものすごく激しいというか、品種ごとの特徴がはっきりしていて「適材適所」みたいなところがあるんですが、ごく一部をのぞいて日本ではそこまでの商品提案みたいなものって生産、流通レヴェルじゃあんまり例がないような…。

鳴り物入りで登場したシ○○アンルージュなんか「調理用」というだけで、もちろん調理の提案とかいろいろやっているみたいだけど、ターゲットというか、ポイントはどれだけはっきりしているんでしょうか? 家人に言わせると、そもそも英語とフランス語がまざった商品名は 気 持 ち が 悪 い らしい…。まぁ、関係ないんでどうでもいいです。

不思議なのは、日本ではサン・マルツァーノ信仰みたいなのがあるにもかかわらず、商品としてはいっこうにフレッシュのものが普及しないことです。そりゃ日本で栽培したらどうしても高価になってしまいますけど、カンヅメじゃないフレッシュのサン・マルツァーノ系の味わいというのは何よりも捨てがたいものだと思うんですよね。やっぱり値段というかコストの問題でしょうね…。まきもの屋のスーパー・マルツァーノも産直のセット販売だけだからいちいち価格はご提示しませんが、皆さんのけぞるようなコストがかかっておりますから。

エピナのタネまき

試験栽培である。まきもの屋のご同業諸氏ならタネを見ただけで何の野菜かはおわかりだろう。ただ、品種と仕立てがちがうので、別野菜ということになると思う。商品名はまだ未定。ただ、フランス料理人諸氏であれば「エピナ」でおわかりいただけるだろうから、そう表記したまでのこと。なにしろ商品化するかどうかさえ決めていない。とりあえずやってみる、というだけである。

いや、自家用の栽培はこれまでもやってきたんだが、ようするに商品になるかどうか、そのあたりが問題なのである。パッケージ、荷姿、歩留まりと生産および流通コストなどなど、けっこうむずかしい。

今回はドイツの種苗会社から種子を入手。家人がどうしてもこのタネ屋さんから買うって言うんだもん…。まきもの屋はドイツ語はまるっきりダメなのに…。まぁ、エピナにかんしてはタネ袋をそんなにしっかり読む必要もないからいいんだけど。それに、栽培資料はちゃんとフランス語のものが手元にあるから、心配ご無用。

イタリアからチポッラとピセッリのタネが届いた

そう、早くも来年の準備なのである。来年のチポッラは、貯蔵タイプのイタリア系2種に初挑戦。この野菜、栽培地の緯度と気候によって合わないものはまったくモノにならない。こればっかりは栽培してみないとわからない。博打みたいなものである。そのほかはだいたい今年とおなじ予定。

ピセッリはプロジェクトPと題したエントリで書いたが、2010年の新商品。ピセッリはピセッリなんだけど、商品としてはちょっと特殊な仕立て。だから詳細は来年までヒ・ミ・ツ(笑。っていうか、今年の6月の時点でM社長が早々に取引先にご案内しちゃっているから秘密でもなんでもないんだけど。

野菜高騰? それどこのハナシ?

巷では冷夏で野菜が高騰してるなんて噂だが、市場関係者によると、たしかに入荷量は少ないがお客さん(八百屋さん、バイヤー)の「買う気」もあんまりないから、市場内は「静かなもん」らしい。じっさい、東京都中央卸売市場の市況をみても、ぜーんぜん高騰なんてしていない。

どこの新聞だったか、長野と群馬のレタス、キャベツは天候の影響がでていないなんて記事もあったみたいだが、何をどう取材したらそんなことが書けるんだろう。かなり作柄が悪いはずなんだけど。

野菜をはじめとした農産物が不作であることはまぎれもない事実。購買意欲が低いから相場も低調、というのがほんとうのところなんだけど。大新聞がこういうデマを流していいんだろうか? 何か意図があってのことか、それとも単に記者が無能なだけなのか?

そう、不作だし、野菜の高騰なんてまったく無縁だから、まきもの屋もかなりダメージをうけている。オーダーいただいてもなかなかお応えできない。いろんな意味で辛い夏である。

ロワールの夏は蒸すけど涼しい

注文したシノンの赤 Domaine des Clos Godeaux が届き、早速カレ・ダニョーとあわせてみる。巷では「ピーマン臭い」だのとさんざんな言われようだが、カベルネ・フランはなかなかおもしろいセパージュだと思う。もっとも、他に好きなセパージュを挙げるなら、グルナシュとタナが筆頭なんだから、けっこうマイナー趣味かもしれない。

で、ひさしぶりにシノンの赤を飲みながら、家人と10年ちかく前にロワールを旅行したときの話でちょっと盛りあがる。

「シノンの街にワイン資料館があったねぇ。たしか有料で、ちっとも面白くなかった」

「あのときはラブレー記念館(ラブレーの生家)まで歩いて行ったど、とんでもなく遠かった。いまなら迷わずレンタカーだね」

「それにしてもロワールの夏は蒸したよね」

「そうそう、でもそんなに暑いわけじゃないから、倉渕とあんまり変らない」

「いや、ぐずぐず雨がつづいたり霧がまいたりしないから、あっちのほうがよっぽど快適」

「そうだね、なだらかな丘陵だから景色もいいし、こんな山の中とくらべちゃ悪いか」

なにしろフランスでもっともフランス語らしいフランス語を話す地域である。発音なんか教科書の録音テープ(古いな…)そのもの。アカデミックなフランス語を勉強したものとしては快適このうえない。しかもラブレー、バルザックを輩出した「文芸大食」の地である。もと文学研究者で喰いしんぼうのまきもの屋としては、楽しくないわけがない。

家人はラブレー記念館へ行く途中にあったメロンの直売所がいまだに気になるらしく、次に行くときは絶対に買う、と息まいている。当然ながら夏限定だから、まきもの屋が農業をしているかぎりは不可能である。残念でした。

このエントリのタイトル? むかーしの歌で「日本の夏は蒸すけど涼しい」という歌詞があったのを思いだして、またまたオヤジギャクである。ちょっと世代がちがうとわかんないだろうな…。って言うか、そんなにヒットしなかったか。なんて書くとまずいかな…。

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